「最近買った中古車のボディがザラザラしていて、ツヤもない…。このまま乗っていて大丈夫なの?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
実は、ソリッド塗装の“カサカサ感”は必ずしも塗装の劣化とは限りません。見逃してはいけないサインと、放っておいても問題のないサインを正しく見極めることが大切です。
この記事では、カサカサの原因とその見分け方、さらに自分でできる対処法についてわかりやすく解説していきます。
ソリッド色の塗装がカサカサする2つの原因とは?
原因①:塗装のザラつきは劣化ではない場合もある
ザラザラして見えるからといって、すぐに「劣化だ!」と決めつける必要はありません。
ソリッドカラーの車は、そもそもメタリック塗装のようなクリア層がないため、手触りがマットになりやすい傾向があります。
また、表面のツヤが引けて見えても、塗膜そのものがしっかりしている場合はメンテナンス次第で元に戻すことができます。
原因②:付着物や汚れが原因の「カサカサ感」
実は多くの“カサカサ”の正体は、鉄粉や花粉、塗装ミストといった細かい汚れ。
こうしたものがボディにこびりつくことで、手で触れたときにザラつきやゴワつきを感じます。
このような場合は、洗車では落ちにくいので、クレイバーや専用の鉄粉除去剤を使ってケアする必要があります。

カサカサ状態を放置する前に知っておきたい2つの注意点
注意点①:塗装の劣化に進行する可能性はあるのか
一時的な汚れなら問題ありませんが、放置することで紫外線や酸性雨の影響を受けて、本当の“塗装劣化”に進行してしまうこともあります。
ソリッド塗装はクリア層がないため、ダメージを受けやすい構造。ザラつきを放置していると、最終的には塗装のひび割れや剥がれに繋がる可能性もあります。
注意点②:どのような症状が「要注意のサイン」か
以下のような状態が見られる場合は、早めの対応が必要です。
- 白く粉をふいて見える
- 表面にヒビや細かなひっかき傷のようなものがある
- 明らかに色ムラがあり、触ると引っかかる感じがある
このような症状があるなら、DIYでのケアでは追いつかない場合も。プロに相談することをおすすめします。
ツヤを取り戻すための3つのセルフケア方法
方法①:クレイバーで表面の汚れを除去する
塗装表面のザラつきは、クレイバーと呼ばれる粘土状のツールで除去可能です。
水または潤滑スプレーを使いながら、やさしくボディの表面をなでるように滑らせていきます。
これにより、塗装を傷めずに微細な鉄粉や汚れを取り除くことができます。
方法②:軽研磨とワックスでツヤを戻す
クレイバーで汚れを落とした後は、コンパウンドで軽く磨くと効果的です。
手磨きでも十分対応できますが、ポリッシャーを使うとより均一に仕上がります。
仕上げにはワックスやコーティング剤で保護膜をつくることを忘れずに。これがツヤの持続につながります。
下⇩の画像が1回研磨した状態になります。上⇧の画像と比較すると見違える輝きです。

方法③:自宅でできる簡単メンテナンスの流れ
メンテナンスの基本は次のとおりです。
- 中性シャンプーで優しく洗車
- クレイバーでザラつき除去
- ワックスや簡易コーティング剤で仕上げ
月1回でもこの流れを続けるだけで、ツヤの復活と維持が期待できます。
プロに頼むべきか迷ったときの2つの判断ポイント
判断基準①:DIYで改善できない症状がある場合
以下のような症状があれば、DIYでは限界です。
- 触ると引っかかる感触がある
- コンパウンドで磨いてもツヤが戻らない
- 白く粉をふいたような見た目になっている
こういった場合は、プロによる下地処理や再塗装が必要になることもあります。
判断基準②:費用と仕上がりの違いを知っておく
DIYより費用はかかりますが、仕上がりの美しさ・持続力・安全性の面で大きな差があります。
塗装の寿命を延ばすことを考えると、定期的にプロの手を借りるのは決して無駄ではありません。
まとめ:ソリッド塗装のカサカサは正しく見極めて対処を
ソリッド塗装のカサカサ感は、汚れが原因のケースも多く、決してすぐに劣化と断定する必要はありません。
クレイバーやワックスなどを使って正しくケアすれば、DIYでもツヤを取り戻せることが多くあります。
一方で、深刻な劣化サインが見られる場合は、早めにプロの判断を仰ぐのが安心です。
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